一通の手紙に
今、奇跡の再会――
プロフィール・biography
リンク
「おてがみをひろったかたは、おへんじをください」。千葉県銚子市の銚子漁港で水揚げされたカレイの背中に、川崎市の市立宮崎小(菊池俊光校長)が93年に創立120周年を祝って上げた風船と手紙がついていた。15年を経て約100キロ東の太平洋の海底から回収された手紙。書いた本人の川崎市宮前区、早稲田大2年、白髭(しらひげ)奈津実さん(21)は「こんなすてきな話があるなんて」と喜んだ。
![]()
おてがみをひろった人へわたしは、小がっこう1ねんせいです。いまわたしたちのがっこうは、百二十さいです。そのおいわいで、みやしょうおんどをうたったりおどったりします。このおてがみを、ひろったかたは、おへんじをください。
しらひげなつみ
(住所を記載) 川崎市立宮崎小学校
![]()
白髭さんは偶然にもカレイの煮付けが好物。「これからは、カレイがかわいそうになります」とちょっぴり困った様子も。当のカレイは既に鮮魚店に売られ、食べられる運命という。
![]()
「届けばいいな、ぐらいの気持ちでいたので、でもまさか本当に届いて発見してくださる方がいるとは思っていなかったので本当にうれしいです」(白髭奈津実さん)カレイが届けた少女の願い。手紙は白髭さんの元に返され、大切に保管されるということです。
![]()
山内龍男・京大准教授(紙科学)は「紙質や水流など好条件が重なれば、15年にわたって水中で保存され続けることは十分ありうる」と言う。登山用の地図などは、紙の繊維の結合部分に水が入りにくくする紙力増強剤を使っており、水中でも数十年もつ可能性があるという。
![]()